アオハライド(咲坂伊緒)
青春漫画の代表作
別冊マーガレットに2011年から2015年まで連載されていた少女漫画「アオハライド」は2014年にテレビアニメ化もしている人気漫画作品です。
主人公・吉岡双葉は中学生の時に女子たちからハブられた経験から、高校では一人ぼっちにならないように、わざと「がさつなキャラ」を演じ、周囲から浮かないように注意を払って過ごしていました。
そんな中双葉は、中学の時に親しくしていた初恋相手・田中によく似た男子と出会います。
彼は田中にそっくりなのに声や身長、苗字も何もかも違います。
しかし彼は「田中」本人でした。
「田中」という姓は父親の姓で「馬渕」という姓が母親の姓で、離婚した母親に付いていったことにより苗字が田中から馬渕へ変わっただけでした。
今現在彼は、父親と、教師の兄と3人で暮らしています。
双葉は「もう一度田中君とやり直せる」と考えるのですが、彼は両親の離婚により遠方へ引っ越し、その後に起きた衝撃的な出来事により今までの田中君ではなくなっていました。
それでも、双葉は元田中・現馬渕の優しさに触れどんどん惹かれてゆきます。
そしてその後、双葉と親友になった同じクラスの女子・槙田（まきた）も、同じく馬渕のことが好きになってしまいます。
ドロドロとした展開にはならず、青春を感じさせる少女漫画の代表作です。
2.5次元の誘惑(橋本悠)
こんなアツイ漫画見たことがない！努力・友情・勝利のコスプレ部活動の青春漫画
高校の青春といえば部活だが、漫画部はあってもコスプレをする部活はない。
コスプレ文化というものが世間にも認知され始めているが、個人の趣味ではなく部活動としてやっているのが面白い。
内容もコスプレを通して服の制作、写真を極める努力、内気な子の友情、憧れの先輩とのコスプレを通しての交流という、絵だけ見ると成人向けのちょっとエッチな男性向け漫画見えてしまうが、内容は本当にアツイ、ジャンプ漫画である。
とにかく漫画家さんの画力が高いので、コスプレをしていても体型や、元のキャラクターの顔を保ちつつ、服装が変わってコスプレしている主人公達というのがわかるのが凄い。
女性キャラクターが多い作品で、いわゆる「ラッキースケベ」的な動きがあるのは初期だけで、後半は少年漫画、最近は唯一の男性キャラクターとの恋愛の話も入ってくるのでどの世代でも楽しめる内容。
男性キャラクターが何故かモテてしまうというわけではなく、ちゃんとモテる理由があるのも納得できるので白々しいところがないのも凄い。
修羅の門(川原正敏)
青春バトルマンガの金字塔
1000年にわたり不敗を誇る陸奥圓明流の継承者である陸奥九十九。
陸奥こそが、無敗の格闘技であることを証明するために、さまざまなライバルと戦うロマンあふれるバトルマンガである。
仕合の中で、兄を殺した過去を持つ主人公。
まず最初に、日本を舞台にフルコンタクトの実戦空手の神武館の猛者どもと戦っていく。
そこで永遠のライバルと出会う。
次に日本全体に大風呂敷を広げて、全日本異種格闘技大会を行った。
テコンドー・プロレスなどを経て、陸奥圓明流の裏千家のような流派と戦うことになる。
主人公は、ここで二人目の殺人を犯すことになる。
その次は舞台をアメリカに移し、国技とも言えるプロボクシングへ挑戦する。
ライトニングストレートを武器にしている最強の黒人ボクサーと戦うことを目標にアメリカに単身で渡った。
ここで名トレーナーに出会う。
ここでは、是非、名台詞「スタンド&ファイト」に酔いしれてほしい。
ラストは、南米ブラジルに舞台を移して、罰金さえ払えば、「何でもアリ」の世界規模での総合格闘技大会。
ここで３人目の…、ここは皆さんの目で確かめてほしい。
