ホリミヤ(HERO)

微炭酸系青春漫画
陰キャで暗そうな、友達のいない印象の主人公の高校時代の物語です。
最初の印象は、確かに暗そう。
陰キャ。
クラスの誰ともかかわらずひたすら本を読んでいそうな。
そんな印象です。
でも、ヒロインの少しサバサバしている女子(クラスメイト)と偶然学校の外で出会います。
外では主人公は、長髪をハーフアップに束ね、ガンガンピアスが開いていて、タトゥーも入っていて、一見、不良高校生。
というチャラそうな見た目で過ごしており、 それを見たヒロインは驚きます。
ヒロインも普段は優等生美女という雰囲気で学校生活を送っていますが、外では弟のお世話をし、母親はいますが、お母さん的ないいお姉ちゃんという存在です。
お互いに気まずさがありながらも、学校で話すようになり、徐々に主人公にも人が集まるように。
徐々に徐々にお互い惹かれていき、恋人に。
主人公ヒロインだけの青春だけではなく、友達たちの中でも芽生える恋愛や友情が複雑に混ざって、 程よく青春で、切ないような、恥ずかしいような、甘酸っぱいような、微炭酸という雰囲気の青春漫画です。
メジャー(満田拓也)

夢を諦めない青春スポーツものの傑作
私が紹介するのは満田拓也氏のMAJOR (メジャー)です。
この作品は試合中の事故で憧れの父親を亡くした少年吾郎の野球人生を描いた作品です。
幼少期に後にバッテリーを組むことになる佐藤寿也と出会う。
吾郎はピッチャーとして小学4年生になりリトルリーグに入団するが人数が足りず仲間を増やして小森、清水、沢村達と寿也が所属する強豪横浜リトルに挑み勝利。
ここまでのストーリーに感動があり、後々ここで築いた人間関係がそれ以降の物語につながっていきます。
その後、継母の再婚相手であり父親の親友、プロ野球選手の茂野英毅が福岡に移籍することにより転校する。
そこで右肩を壊し絶望していたが、義父により左投に転向しピッチャーを続ける。
その後、中学生になり三船に戻りリトルリーグ時代の仲間たちと再会を果たすが、そこの野球部は悲惨なことになっていた。
ここでも立て直しを図りといった風に肩を壊したり、チーム事情が散々な状況でも決して諦めずに前に進んでいく作品です。
物語もそれ以降、高校からメジャーリーグへ駆けあがっていく姿などが描かれています。
紅茶王子(山田南平)

紅茶を飲みながら読みたい
読み進めていくうちに止まらなくなり、読んでいるとアフタヌーンティーを嗜みたい気持ちになってくる漫画です。
主人公のたいこちゃんの健気さや真っ直ぐさに心打たれるだけでなく、出てくる紅茶王子たちのかっこよさにもやられっぱなしです。
特に好きなのがなんといってもアッサムです。
不器用だけど人一倍思いやりが厚く、義理人情を重んじる、何よりも人間らしい彼を好きにならない人はいません。
父親のゴパルダーラも色気たっぷりで、エロかっこいいです。
また、主人公の恋模様や日常を描くだけでなく、周囲のキャラクターたちにも焦点を当てているところが好きです。
主人公の友達、主人公の通う学校の生徒会長、幼なじみなど、それぞれの恋愛について見れるところや、それぞれの紅茶王子or紅茶姫との友情や絆が見られるところが尊いです。
人間とは違った存在、いつかは訪れる別れなどを考えると、それぞれのキャラの心情に惹きつけられ、目が離せなくなります。